導入事例

RPAツールを探す中で出会ったxoBlos
導入1年で500時間の作業工数を削減

  • 製造業
株式会社東日製作所 様
1951年に国内初のトルクレンチを製品化して以降、自動車整備に欠かせないツールとしてトルク製品を国内外に広く普及させてきました。現在はコンピュータや通信、建築、医療など、多様な産業領域で活躍する一方、トルク分野における世界のリーディングカンパニーを目指し、海外市場への進出を加速させています。 https://www.tohnichi.co.jp/
金田直樹 様
インタビュー掲載日:2019年11月25日
POINT
  • 導入1年で500時間の作業工数を削減
  • さまざまな定型業務を効率化、半期だけで300時間ほどの削減に
  • xoBlosの教育サポートや保守サポートにはとても満足
ゾブロス使用業務
勤怠の集計作業、生産会議用の資料
課題
  • 会社の掲げる「生産性の向上」という目標達成に向けた取り組み
  • 手入力で行っていた勤怠の集計作業や時間がかかっていた生産会議用の資料作成など、さまざまな定型業務の効率化
効果
  • 半日ほどかけて作っていた生産会議用の資料作成時間が激減
  • さまざまな定型業務を効率化していった結果、半期で300時間ほど、年間でも500時間ほどの削減につながった
導入時の状況
  • 上層部に稟議にかけた際、実際に会議の場でソフトを操作しているところを見せることができたのは効果的だった。
  • "一部から「Microsoft Excel ®のマクロ機能を使えばいいのではないか」というような声があがりました。しかし、ファイルの容量や処理速度の問題からxoBlosのほうが有効であると説明することで、皆さんの理解も得られて、それ以降はスムーズに導入を進めることができました。"
使い勝手、サポート体制について
  • "Microsoft Excel ®の知識がある方なら、特に抵抗なく使えると思いますね。また、導入時に5回の技術支援を受講したのですが、基本的なことはそこでしっかり学ぶことができました。"
  • "わからないことがあれば、保守サポートの方にメールで質問することもできますし、xoBlosの教育サポートや保守サポートにはとても満足しています。"

INTERVIEW

「生産性の向上」を目標に掲げ
ある企業の事例にヒントを見出した

まず、どのような経緯でxoBlos(ゾブロス)の導入をお考えになったのか、お伺いしたいと思います。
 当社では、「生産性の向上」を目標のひとつに掲げておりまして、その一環として、上層部から「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーショ ン)を導入して、定型業務の効率化を図ってみてはどうか」という話が出てきました。
 そこで、情報収集のために、RPAに関するセミナーをいくつか回りましたが、当時はまだRPAツールが今ほど充実してはいない状況でしたので、国内市場ですでにメジャーな存在として知られていたツールの説明を聞いてみるというのが主な動きでした。
 一度は、トライアルを兼ねて、あるRPAツールを2日間だけ使ったこともありました。「こういう資料を作りたい」とベンダーさんに伝えて、プログラムを作ってもらったのですが、うまくいきませんでした。たとえば、プログラム中で任意の「待ち時間」を設定しないと、コンピュータの処理が進んだときにエラーが起きてしまったり、RPAでオフィス系のソフトを動かすのに結構時間がかかったりと、思ったよりも面倒なところがあると思いました。今はそのあたりもずいぶん改善されてきているようですが、少なくとも当時はRPAに対して、そういう手間が必要なツールなのだという印象を受けました。
 また、その時点では、なんのために導入するかという目的や課題がまだ明確ではなく、RPAツールの価格が高いということもあって、なかなか導入に踏み切るまでには至りませんでした。
 そうしたなかで、ある大手企業はRPAツールと一般の業務系ソフトウェアをハイブリッドで使っている、という事例があることを知りました。具体的には、PC上の作業において、前処理と後処理の部分はRPAツールを使い、実際の処理の中枢はRPAツールではなく業務系ソフトウェアを使用しているというケースで、弊社でもまずはその業務系ソフトウェアの部分だけを切り取って使えないだろうか、と考えたのです。その業務系ソフトウェアがxoBlos(ゾブロス)でした。

問い合わせから導入まで2週間 
作業工数の削減で導入効果を実感

xoBlosの導入時の状況についてお教えください。
 初めて聞くソフトウェアの名前だったので、どういうツールなのか、その場で調べたところ、ちょうど取引のある代理店さんがxoBlosを扱っていたので、すぐに問い合わせました。
 そして、営業関連用の資料をいくつか作っていただき、それをベースにして、上層部に稟議にかけました。言葉で説明してもわかりにくいところがありますので、実際に会議の場で、ソフトを操作しているところを見せることができたのは効果的だったと思います。
 xoBlosと一緒に、以前トライアル的に使ったRPAツールも見せたのですが、操作性や処理速度の優位性はxoBlosにありましたので、xoBlosのほうを稟議にかけました。代理店さんに資料を作っていただいてから、稟議を通して発注するまで、2週間ほどだったと思います。
 導入が決まり、社内に展開し始めた当初は、一部から「Microsoft Excel ®のマクロ機能を使えばいいのではないか」というような声があがりました。しかし、ファイルの容量や処理速度の問題からxoBlosのほうが有効であると説明することで、皆さんの理解も得られて、それ以降はスムーズに導入を進めることができました。
導入後の効果はいかがでしょうか。
 非常に効果があったと思います。たとえば、日々行っている勤怠の集計作業があるのですが、これまでは70人分のデータを、時間をかけて手入力していたものが、xoBlos導入後は数分で処理ができるようになりました。誤入力もなくなって、格段に効率が上がったと思います。また、それまで半日ほどかけて作っていた生産会議用の資料をxoBlosで作るようにしたら、作成にかかる時間が激減しました。
 そのように、さまざまな定型業務を効率化していった結果、xoBlos導入時の半期だけで300時間ほどの削減になり、年間でも500時間ほどの削減につながりました。

無償セミナーからeラーニングまで 
教育&保守サポートが充実

xoBlosの使い勝手やサポート体制については、どのような印象をお持ちでしょうか。
 Microsoft Excel ®の知識がある方なら、特に抵抗なく使えると思いますね。また、導入時に5回の技術支援を受講したのですが、基本的なことはそこでしっかり学ぶことができました。弊社では、自社でxoBlosを使ったシステムを作っていますが、私自身、技術支援のときに作った資料を今でも見直すことがあるくらい、充実した教育を受けられたと思います。
 また、オンラインで学べるe ラーニングの「xoBlosラーニング」を受講することで、xoBlosの基本的な開発スキルを身につけることができるのもいいですね。私も受講しましたが、さらに上位の知識を得られるコースがあれば、また挑戦してみたいと思います。
 わからないことがあれば、保守サポートの方にメールで質問することもできますし、xoBlosの教育サポートや保守サポートにはとても満足しています。
 現在では、xoBlosのシステムを構築する側のシステム管理部門だけでなく、総務や営業などの各事業部でもxoBlosを利用する人が増えてきています。そういうことができるのも、教育サポートがしっかりしているからだと思いますね。

RPAツールとxoBlosのハイブリッド使いを目標に

今後の方針や展開についてお教えください。
 xoBlosを導入して1年以上経ちましたが、これまでは「アウトプットをどうするか」ということを中心に考えてきました。その視点で効率化できた業務もたくさんあります。それが、最近では「インプット」に関する使い方も増えてきました。データをクレンジングするといいますか、xoBlosを使って、入力データを基幹のシステムに合わせた形にして、そのまま自動でアップロードするといった使い方をしています。そのように、生産性の向上につながる新たな使い方を見つけていきたいですね。
 また、今後は、xoBlos検討時に参考とした大手企業のように、xoBlosを柱として、その前処理と後処理にRPAツールを利用するようなハイブリッド運用も目指していきたいと考えています。
現場に広がるツール活用イメージ
現場に広がるツール活用イメージ
サポートや教育ツールを活用し、システム管理部門だけではなく、各事業部へとツール利用を広げています。製造部門ではツールの開発自体を現場で行う取り組みを始めました。

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