導入事例

基幹システムや各業務システムのハブとしてxoBlosを活用
「もし当社と同じ課題があるならxoBlosを使ってみて欲しい」

  • 教育、医療、福祉
丸善雄松堂株式会社 様
丸善雄松堂は、大学をはじめとする全国の教育・研究機関への学術資料の提供や、図書館などの教育機関の運営業務受託サービスなどを提供しています。さらに、建築工事の設計・監理・請負業、学校教育事業に関する経営コンサルティング業務なども幅広く展開し、日本の教育・研究の発展に貢献しています。
#基幹連携#データサービス#権限管理#ZAC
従業員数:3,156名(正社員・臨時職員含む) ※2018年2月現在
業種業務:内外図書・雑誌、文具事務用品、教育機関向け設備、教材等の販売業、建築工事の設計・監理・請負業/図書館業務の請負及び図書館等の教育、施設の運営代行並びに管理業務他 https://yushodo.maruzen.co.jp/
多名賀淳 様
インタビュー掲載日:2019年03月20日
POINT
  • 分野の異なる二つの課題が同時に解決
  • 開発工数が1/2に。作業工数も削減。
  • 「xoBlosは非常に強力なデータ加工処理機能を持っているだけでなく、とても柔軟性のあるソリューション」
ゾブロス使用業務
複数のシステム(基幹、会計、人事、業務)間のデータ連携処理
課題
  • 会計システムとのデータ連携をどう実現するか
  • データサービスの質の向上(必要なデータを安定的に効率的に提供したい)
効果
  • 二つの課題どちらも、開発工数が従来のやり方の1/2に
  • データサービスの作業工数削減(xoBlosの加工処理を使い、欲しいデータがすぐに使える形式で提供できる)
課題解決ポイント
  • 必要に応じて外部プログラムの呼び出しが簡易に行える柔軟性
  • WebのU/Iを通じて簡単に機能提供が行える
  • "xoBlosには処理を実行するためのメニュー画面やパラメータの入力画面、またユーザーへの実行権限の付与などの仕組みが標準で提供されています。そのため、データ抽出処理を準備するだけで、エンドユーザーがすぐに利用できるようになります。"
メッセージ
  • "「求めていたものに本当にピッタリのツールが見つかった!」という存在です。"
  • "会社・部門ごとの要求仕様に合わせた各システム間のデータ連携機能や、システムへの新たなアクセス手段をエンドユーザーに提供するハブとしての機能を実現できるはずです。"

INTERVIEW

お困りごと

まずは、xoBlos(ゾブロス)をご導入される以前のお困りごとや課題についてお聞かせください。
多名賀様:当時は大きく以下の2つの課題がありました。一つは導入が予定されていた教育環境ソリューション事業部向けである、オロ社のZACEnterpriseと全社会計システムとのデータ連携をどう実現するかということでした。そしてもう一つはユーザー部門に対し、必要なデータを安定的に効率的に提供する、つまりデータサービスの質の向上を図りたい、というものでした。
より具体的な運用方法などをお話しいただけますか?
多名賀様:そうですね。まずは、データ連携の運用についてお話しします。多くの会社様と同様に当社でも複数のシステム(基幹、会計、人事、業務)を運用しており、各システム間のデータ連携処理が多数あります。
仕入先やお客様とのEDI連携にも積極的に取り組んでおり、スクラッチベースですがデータ連携に関する処理の共通化なども進めています。今回のERP導入にあたっても当初は従来の枠組みにて対応を考えていましたが、ERP(ZAC)の特徴からデータ連携には複数のAPIを使ってデータを抽出、加工する必要があり、従来方式では複雑さが増してコストアップとなる懸念がありました。データサービスについては、書籍販売を行う事業部を中心に、商品仕入や受発注、また入出荷のオペレーションを行う業務部門から基幹システムの各種データを部門ごとに必要な抽出条件や項目で提供してほしい等、要望が数多く寄せられていました。
基幹システム側での課題解決も検討されましたか?
多名賀様:多種多様な要望に対し基幹システム側で機能追加するにはコストが掛かりすぎ、また要求スピードにも応えられませんでした。そのため、多くはIT部門で抽出用SQLを作成・実行し、Microsoft Excel®に貼り付けてデータを提供するという対応をしていました。自動化ツールの適用などで、業務効率化に取り組んでいましたが、リアルタイム性に欠けたり、抽出条件が要求ごとに変わるケースへの対応では課題が残りました。

xoBlosを知ったきっかけ

xoBlos自体はご存じだったのでしょうか?
多名賀様:もちろんです、と言いたいところですが、実は全く知りませんでした。ERP(ZAC)ベンダーの技術者との立ち話で、たまたま、「顧客からのデータ連携などのカスタマイズ要望にゾブロスという製品で対応できないかという話が出てます」というのを聞き、最初は「ゾブロスってなんだ?」という感じでした。その後ホームページで製品を確認してみると、概要を見る限り良さそうで、すぐに問い合わせをしました。

セミナー参加後について

その後すぐにセミナーにご参加し体験版をご利用しながら進められたとお聞きしましたが…
多名賀様:はい。セミナーはよく理解できましたし、体験版は難しくなかったですよ。お世話になったインストラクターや技術者の方からメール等で助言を頂きながら、先ほどご説明した二つの課題それぞれに対応するプロトタイプを作成し、想定した機能が実現可能か、処理性能などが実用に耐えられそうか、どの程度の技術レベルのSEなら作成できるかなどを確認できました。
具体的には、対象システムからのデータ抽出→xoBlosでの加工→外部プログラムを利用した文字コード変換など基本的な処理構成をプロトタイプを使って開発メンバーに伝え、その処理構成をベースに詳細なユーザー仕様を組み込んでいくような進め方です。
今回経験3年くらいの若手SEが担当してくれましたが、想定以上のスピードで開発を進めてくれました。

選定理由

最終的にxoBlosをご選定になったポイントがあればお聞かせください。
多名賀様:二つの課題が同時に解決可能な感触が得られた点が一番ですね。どちらか一方しか解決できないのであれば選定しなかったかも知れません。
分野の異なる、それぞれの課題に対応できたということですね。もう少し詳しくお話しいただけますか?
多名賀様:データ連携についてはxmlとMicrosoft Excel®データを組み合わせた非常に強力な加工処理エンジンはもちろんですが、必要に応じて外部プログラムの呼び出しが簡易に行える柔軟性が決め手でした。 データ連携には、ファイルフォーマットや文字コードの変換などさまざまな加工処理が必要になります。xoBlosの標準機能だけでは実現できない、そのような加工処理を外部プログラム呼び出しで対応することで、大きな枠組みではxoBlosによる処理で完結させることができます。
データサービスでは、WebのU/Iを通じて簡単に機能提供が行えるのがポイントですね。データ抽出処理は比較的簡単に準備できますが、エンドユーザーが必要なタイミングやパラメータでいつでも実行できる環境をどう提供するかが面倒なところです。
xoBlosには処理を実行するためのメニュー画面やパラメータの入力画面、またユーザーへの実行権限の付与などの仕組みが標準で提供されています。そのため、データ抽出処理を準備するだけで、エンドユーザーがすぐに利用できるようになります。

導入の効果

xoBlosの導入にあたって、業務担当の方に向けてどのようにアナウンスされたかお聞かせください。
多名賀様:これは当社だけの話かもしれませんが、ユーザー向けの教育等は一切実施せず、メールにxoBlosコントローラーの簡単な利用方法とURL、ログイン用のID/PASSを配布して告知終了です。成功した秘訣は「画面のわかりやすさ」と「スモールスタート」だったかもしれません。xoBlosは1つ1つの業務定義が独立しており、できたものからメニューに組み込んで行けるので利用者を徐々に増やしていく進め方をしています。
導入後の効果などはいかがでしょうか?
多名賀様:二つの課題どちらにも言える点は、開発工数の削減です。従来のやり方に比べて半分程度の工数で対応が可能になっているのではないかと思います。
データサービスについては、エンドユーザー完結のデータサービスが可能となったことで、IT部門の対応工数が削減されます。月間20時間程度かかっているものを対象にxoBlosへの置き換えを進めています。
また、従来のデータサービスではエンドユーザーが最終的に欲しい形式にするため、Microsoft Excel®等で再加工するようなケースもありましたが現在はxoBlosの加工処理を使い、欲しいデータがすぐに使える形式で提供できるため作業工数削減にも貢献しています。

次の展開

導入されてから半年、段階的な導入を進めている最中とのことですが今後の展開をお聞かせください。
多名賀様:まずはシンプルに対象業務を増やすことに尽きます。われわれの使い方はxoBlos本来の機能(xml、Microsoft Excel®ベースの強力なデータ加工処理機能)を1/10程度しか活用できていないかも知れませんが、それでも大きな効果が上がりつつあります。 まずは対象業務を拡大していくことを優先的に進めたいと考えています。面白いのは開発メンバーが別の使い方の可能性についても議論を始めている点です。例えばDBの簡易な更新ツールとしての利用なども具体的に検討しているようで、とても楽しみにしています。

xoBlosはどんな存在ですか?

xoBlosとはどんな存在かお聞ください。
多名賀様:「求めていたものに本当にピッタリのツールが見つかった!」という存在です。できること、使い勝手、価格のバランスも含めて「いいじゃん、これ」という感じです。ファーストインプレッションと変わることなく、当初予定していた通りの動きは十分にしてくれています。
最後に検討している企業様へのメッセージをお聞かせいただけますでしょうか?
多名賀様:もし、この事例を読んでいる方の中で当社と同じような課題があるとお感じになられたなら、ぜひ使ってみてください。xoBlosは非常に強力なデータ加工処理機能を持っているだけでなく、とても柔軟性のあるソリューションです。
その高い柔軟性があれば、会社・部門ごとの要求仕様に合わせた各システム間のデータ連携機能や、システムへの新たなアクセス手段をエンドユーザーに提供するハブとしての機能を実現できるはずです。
インタビュー後記
今回のインタビューではxoBlos活用の現状だけでなく、社内システム全体をどう連携させていくか、いかにxoBlosを無理なく社内に浸透させていくかなど、多くの会社様の参考になる内容までお話しいただけました。
多名賀様、ご協力いただき誠にありがとうございました。今後ともxoBlosをよろしくお願いいたします。

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